NSC版｜ナカンテクノ株式会社 | 産業用インクジェット印刷機等の製造・販売

小型手動印刷機用版から、量産用の
G8.6まで幅広い用途に対応。

ナカンテクノ株式会社では液晶ディスプレイ生産ラインの配向膜印刷工程に、800 台以上の納入実績を持つ印刷機を製造しています。
開発・研究用の小型手動印刷機用版から、量産用のＧ8.6 までの新しいコンセプトの印刷版を供給し幅広いお客様のニーズにお応えしています。

開発コンセプト

弊社は材料メーカーと共同で大型版用の材料を開発。さらに弊社がもつ大型精密機械製造技術を用いて、大型の版を継目のない版厚の均一な版シートの量産技術を開発しました。

レイアウトフリー: この大型の1枚ものの版シートを用いて大型印刷版を作ることで、従来は継目部ではどうしてもパターンを配置することができませんでしたが、自由にレイアウトすることができ、基板1枚からの取数（理論収率）を大幅に増加させることができます。また2枚版をつなぎ合せることがありませんので、非常に均一な版厚を持つ印刷版です。
高い印刷版厚均一性: 2枚版をつなぎ合せることがありませんので、非常に均一な版厚が得られ、印刷膜のムラも大幅に軽減できます。
高耐久性: 印刷版は、使用後の洗浄などによる溶剤浸漬を受けます。特に継目部分からラミネート部からはがれやすく継目のないＮＳＣ版は耐溶剤に対して高耐久です。

大型版シートに直接、ＣＯ２レーザー光を当てて、アブレーション(Ablation)によるパターニングを行います。
高速で、確実なパターンニングが可能です。また深さ方向も自由に設定することができます。

高いパターン位置精度

レーザー彫刻による微細加工技術によりマスクが必要ない直接描画ですので、ＣＡＤデータをそのまま使用し加工を行いパターン精度の非常に高い製品を供給できます。

短納期

マスク製造工程が不要で、さらに版シート製造工程とレーザー加工工程は切り離して製造します。従って、新版の場合、特に納期短縮でき、開発品や急な印刷版の注文にも短納期で対応可能です。

低コスト

版シート工程とレーザー加工工程が異なりますので、歩留が高く、ロスがありません。しかもマスクレスなので、マスク費用、マスク管理費用がかかりません。

膜厚対応

エッジ段差加工

レーザー彫刻装置の加工条件の変更によりエッジ部の段差加工が可能になります。エッジ段差加工により、パターンエッジに微小段差を設け印圧による変形を抑え、パターン精度の向上、エッジ部膜厚差の抑制に効果があります。
印刷面レーザー加工
1. 全面凹抗加工
  
  印刷面全体のインク保持量の増加
  
  保持量増加により高膜厚化が可能
  
  材料に合わせて保持量の調整が出来る
2. パターンエッジ凹坑加工
  
  パターンエッジ部のインク保持量の増加
  
  エッジ部の液溜まりを抑え膜厚が均一になる
  
  エッジからの凹坑位置を調整することにより周辺膜厚の調整可能

ナカンテクノ独自の版表面処理によって、従来の版面のパターン指向性がありませんので、アニロックスのパターンとの干渉を気にすることはありません。

モアレフリー

版の表面は無指向性粗面化されておりアニロックスロール表面のパターン指向性とモアレが発生しません。

優れた濡れ性と印刷性

版の表面は粗面化されているために、ポリイミド溶剤との濡れ性が非常によく、印刷膜のムラが発生しにくいです。

膜厚・各種インク対応

表面形状を変更することにより膜厚の向上、各種インクの対応が可能になります

化学材料メーカーとの共同開発により、ＰＩ印刷工程にマッチした材料を開発しました。材料供給の安定化と耐久性に優れた独自開発材料によって、目に見えない部分での高い信頼性を示します。

高純度ＵＶ硬化樹脂の採用: 従来の印刷版に用いられている版材料（ＵＶ硬化樹脂）をさらに高純度化しています。また、弊社への単独供給の為、材料供給も安定しています。
広幅ＰＥＴフィルム採用: 大型サイズの版を1枚で作り上げるために、幅広の均一性の高いＰＥＴフィルムを採用。
耐ＮＭＰ性の高い接着剤採用: 版の洗浄にも用いるＮＭＰ溶剤に強い接着性の高い粘着剤を使用してＰＥＴフィルムをラミネートしています。継目のない仕様と合わせて、洗浄液に対する耐溶剤性に優れています。

上記仕様は標準仕様です。G4.5以下サイズも承ります。エンボスフィルムタイプを変更できます。 PE（Pigeon Eye)仕様も対応可能です。

伸び抑制にPigeon Eye は大幅に効果があります。